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「それはよかった。いらないものだったらどうしようと思ってたんですけど、使ってもらえますか?」
「はい。大事なときに使わせていただきます。」
「気に入ってもらえたなら、また買って来ますよ。」
最初のつかみは成功したかも。そんな気持ちだった。
そしてボクは再び彼女の唇を求め始め、同時に胸の膨らみへと触手が動いていた。彼女は持っていた小袋をそっと棚の上に置き、ボクの要求に応えるように体を預ける。
今宵も透き通るような、そして滑らかな肌がボクを魅了していく。
「ミウちゃんってここだけの名前でしょ?どうやってつけたんですか?」
「うんとね、本名がミサ、クマノミサっていうんです。だからそれに似た名前の方が覚えやすいよって店長に言われて。」
「えっ?いいの?ボクに本名教えちゃって。」
「あっ。いけない。」
「大丈夫。誰にも言わないから。ボクも聞かなかったことにするから。それに、そんなことを聞き出すために聞いたわけじゃないですよ。」
「うん。」
彼女は舌をペロッと出してシマッタという表情を見せたが、直ぐに元通りの可愛い笑顔になって、ボクに抱きついてくる。
「じゃあ。」
ということで、ボクも正式に彼女に自己紹介することにした。
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