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「もう少しいてくれるの?」
「いいよ。そのつもりで来てるし。おねだりしてくれる?」
少しエスっ気な感じでお願いすると、かなり恥ずかしそうにおねだりのポーズを作ってくれる。
「アッくんお願い。もう少しミウのそばにいて。」
言い終わるとすぐにボクの胸に顔を埋める。その後にボクを見上げた時の照れた顔がなんとも言えず可愛い。ボクはギュッと抱きしめて唇をねだる。
そんなやり取りがボクに次の楽しい時間をつなげてくれる。
次のセットに入る頃、ボクたちはようやく互いの間合いがわかってくる。だからボクは、色んな話をしたくなる。色んなことを聞きたくなる。
「ところでミウちゃんは大学生だったよね。卒業したら会えなくなるんだよね。」
「うーんとね、もう就職先は決まってるんだけど、勤務地が結構全国にあって、どこに配置されるかわからないから。近くだったら続けてもいいかなって思ってるんだけど。」
「逆じゃない?近くだと、仕事関係の人とかと会っちゃうよ。だから少しは距離が離れてる勤務地の方が続けやすいんじゃない?」
「そうだよね。気付かなかった。」
「教えてあげたお礼に、もっと抱っこしてもいい?」
「うふふ。」
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