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「その具合についてはボクはわからないけど、パックのシリーズはとりあえず今回でおしまい。次からは違うカテゴリのお土産を持ってくるから楽しみにしていてね。そんでもってまたブログに乗せてくれるとうれしいな。」
「うん、わかった。がんばってみる。でもね、私あんまりブログは得意じゃないの。他の女の子よりも更新頻度も少ないでしょ?」
「そのレアな記事にボクのお土産が載るんでしょ。うれしいじゃない。だけど、その記事を見たミウちゃんのお客さんが、これからは続々とお土産を持ってきてくれるかもよ。そしたらブログネタには困らないってことじゃない?」
「そうね、いつもブログネタって困るものね。」
「インスタとかはやってるの?」
「それもあんまり。あんまり好きじゃないのかな。向いてないのかな。」
ちょっと寂しげにポツリと呟いた。
「あんまり気にしなくていいんじゃない。ボクだってあんまり得意じゃないし。それよりもミウちゃん、日本酒って好き?」
「うーん、私まだあんまりお酒飲めないかも。果汁がいっぱい入ったのでないと。三杯も飲んだら眠っちゃうかな?」
「そうなんだ。じゃあボクの席ではノンアルコールを飲めばいいのに。」
このシートでは客は無料でドリンクを飲める。女の子も客の了解を得れば、有料ではあるがドリンクが飲めるシステムになっている。ボクはいつもレモンハイを飲み、彼女は特注のオレンジハイを飲んでいた。
「でも、アッくんが飲んでるから、それに合わそうと思って・・・。」
なんといういじらしさだろう。別段ボクも飲みたくて飲んでるわけではない。唇を合わせる前に少しでもアルコールで消毒してあげたいのと口臭が気になるので香りの強いものを飲んでいるだけなのだ。
「ラストまでいなきゃいけないのに、そんなのに付き合う必要はないよ。次から、ボクのシートではジュースかなんかでいいからね。」
彼女の体のことも心配だが、酔った状態で言わなくてもいいことを言ってしまうことの方が心配だ。ボクにだってついつい口を滑らせているのに。ボクだからいいようなものの、他の客だとどんなことになるかわからないからね。
「ありがとう。でも大丈夫よ。そんなに飲ませるお客さんなんていないし。」
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