▽エピソードその七▽

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「行くんだろ、明日。いやもう今日か。聞いたよカレンちゃんから。金曜日と日曜日なんだろ、彼女の出勤日は。ホームページでも調べたぜ。だから今日は来なかったんだろ。」 「今日はホントに仕事だったんだ。だから疲れてるんだよ。」 「わあったわあった。オレたちが言いたかったのは、店の女の子から聞いた情報だと、ミウちゃんてホントにいい子だってことを聞いたから。このまま頑張れって言いたかっただけなんだ。ちゃんとモノにしろよ。」 「はいはい。カレンちゃんとアキホちゃんにもよろしくね。」 言いたいことを言い放ったら満足したのか、ヒデもテルも立ち上がる。 「まだ、電車あるのか?」 気になったので聞いてみたら、 「新宿まで出られれば十分だよ。まだオレたちは今からでも遊びに行くからさ。お利口さんは早く寝な。おやすみ。」 そう言い残して二人は再び土曜日の闇夜へ出て行った。 女の子から聞いた情報をいち早く伝えにきてくれたのだと有難く思うこととしよう。 彼らが立ち去った後、コタツの上は彼らが散々食い散らかした残骸でいっぱいだったのには唖然とした。しかし、今からコレを片付ける気力は無い。諦めて明朝にでも片付けることとしよう。今宵は月のことなど気になることもなく眠りにつくのだ。今のボクには少しでも長い睡眠時間が必要なのだから。 できることならミウの夢を見られるようにと願いながら・・・。
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