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だが、教師となる人物は軍の関係者で構成しなければならず、世界連合軍の代表である[ヴァリルアーネ・ラリアンクス]は頭を抱えた。そこで手を挙げたのが[地球統合軍]の脱走兵[ウローラ・バール]だった。
「教師という役割を担えるかは分からないが、乗組員で真似事は出来るはず」
これをきっかけに機動戦艦[AAA]の乗組員がシェスとディイスの勉強を見ることになった。
だが、シェスは「どうせならミリィたちも」と言い出し、ヴァリルアーネの娘のファミリアス、保護しているミリィ、シロハ、セリハもこの勉強に参加することになったのである。
勉強の基準は人工島[サンニア]の元となったニホンの学力を平均として進んだ。そして今現在、シェスだけがその平均を超えることが出来ずにいた。
「キャニー先生―!クルナ先生―!終わったよー!」
「わ、私も終わりました」
「はいはい~それでは私が採点しますから、二人とも持ってきてくださいな~」
シロハは元気よく「はーい!」と返事をして、セリハは静かにプリントをクルナの元に持って行った。シェスは突っ伏したまま二人を見る。
「元気が良いな、二人とも…俺と一緒に勉強なんて嫌だって言おうぜ…」
「シェス、そんなこと言っちゃダメだよ。私が教えてあげるから一緒に頑張ろう?」
ミリィが椅子を持ってシェスの隣に座る。だが、シェスは突っ伏したまま動こうとしなかった。
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