5.意識しすぎの続き

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『うん……。 ごめんなさい。』 『泣くの なし!! 私がイジメてるみたいやんか! 松本くんに見られたら 怒られるわ。 それからね、次からは相談してよ? リホちゃんと恋バナ出来るようになるの 楽しみにしてたんやから!!』 『うん。ありがとう~(涙)。』 ぎゅーっと抱きつくと 恭子ちゃんは ちょっと興奮して言い過ぎたね。ごめん。って 謝ってくれました。 でも謝るのは私の方です。 こんなにみんなに 心配してもらって 見守ってもらってたのに 私は自分のことしか考えてなくて。 ちゃんと向き合わないと失礼だよって はっきり言ってもらえて目が覚めました。 『泣かしちゃったお詫びに 良いこと教えてあげよう♪』 そう言って恭子ちゃんは “ どれだけ松本くんが リホちゃんに振り回されてたか ” という話を 延々としてくれました。 (回想の)みんなで食事をしてる時に 松本くんが実行委員会を抜けてきたのは、 ヒデくんが 『リホが酔ってフラフラ。 このまま帰すの危ないから さっさと迎えに来ーい!』ってメールしたら飛んできたこと。 私が横井さんとずっと連絡をとったり 会ったりしてるのをすごく気にしてたこと。 でも彼氏はいらないって言ってるから しばらくは放置するって決めてたのに ユキくんと どんどん仲良くなっていくのをみて 松本くんが かなり焦ってイライラしてたこと。 他にもたくさん。 そんな私の知らなかったことを聞いて また赤面です。 『ね?だから自信持って!! 松本くんは そんなに振り回されても そんなアホなリホちゃんがいいねんて!』 こんな話を聞いてしまったあとでは さっきまで以上に挙動不審で 松本くんと目が合わせられなくて ドキドキしながら次の授業を受けたことは 言うまでもありません。
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