2.怪盗バレンタインはだれなんだ?

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[PM0:00] 昼の休憩時間に入り、みな弁当やら学食やら食べている。俺たちもいつものように中庭でお昼のお弁当を食べていた。 「なんか分かったのか?」 美味しそうにお弁当の卵焼きを頬張りながら、アキラは俺に尋ねた。 「ああ。聞いてくれるか?」 俺は先程まで考えていた内容を話した。みなが固まる。 「俺はこの中に俺のチョコを盗んだ怪盗バレンタインがいると思っている。今、名乗り出れば許してやるけど…」 ただのイタズラなら、早く終わらせたい。今なら、許してあげれる。しかしら仲間たちはみな首を横に振った。誰も認めないつもりか。ならばいい、戦争だ。 「1人、1人、アリバイを話してもらおうか」 まずは、アキラ。 「アキラに関しては俺と一緒に学校に来たので、アリバイはある」 「タクミと一緒だから、チョコを盗む時間はないし」 続いてメガネ。 「僕は皆さんが来る数十分前に来て、職員室に行き、教室の鍵を担任の先生からもらいました。教室を開けた直後にタカハシに会いました」 「間違いないでござる。拙者が来た時にはメガネが先に来ていたでござる」
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