4.真実はチョコの中へ

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ーバレンタイン当日の夜 学校近くの小さな公園に、1人の少女と背の高い青年がいた。 「約束通り、怪盗バレンタインを演じ、タクミにチョコも渡した。俺は約束を果たしたぜ」 「ご苦労様。ばっちり写真も取れたし、これで我ら腐女子会も大変盛り上がれる。こちらも約束の品を渡そう」 少女は封筒を青年に渡す。 「妹の特権!兄ちゃんの生着替え写真&お風呂入浴シーン写真だよ。アキラさんが兄ちゃんのこと好きだとは知らなかったよ」 「う、うるさい!まぁ、タクミに思いは伝えようとしたが、伝わらなかった。ま、ゆっくり伝えていくさ」 「ふふふ…。薄い本も厚くなるね。今後ともよろしく☆」 後日、とある同人誌に怪盗バレンタインという題名で、タクミとアキラによく似た男同士の愛の物語が出された。一番よく売れたそうだ。このことをタクミは知らなかった…終。
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