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この時間は誰もいない。早まる鼓動を押さえつけながら、ゆっくりと箱の中身を確認した。
ラブレターでも入っているかもしれない。しかし、
俺は驚愕した。中身はチョコだと思っていたら…
そこには一通の手紙が入っていた。おそるおそる俺は中身を確認し、さらに驚く。
「いったいどういうことだ?」
[AM8:00]
多くの生徒が登校してくる時間。先ほどまで静かだった学校がざわざわと賑やかに。そんな時間に俺は教室に戻った。
「まさか僕たちの前に戻ってくるとはね」
「見損ないましたぞ、タクミ」
「お前が貰うとか嘘だろ?」
なんとでも言え。俺の心はすでに砕け散り、仲間の心にもない言葉すら何も感じない。俺は自分の机にあの手紙を叩きつけた。
異変に気付いた、アキラが手紙を手に取り、読み上げた。
「なになに…?」
『この中に入っていたチョコは我輩が頂いた。
怪盗バレンタイン』
「「怪盗バレンタイン!?」」
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