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あんなに敵対視していた俺の仲間たちは、俺に同情の目を向けていた。その中で、1人だけ考え込む仲間がいた。
「怪盗バレンタイン…?聞いたことがあります」
メガネは何か知っているようだ。
「メガネ、なんか知ってるのか?」
「ええ…。この学校の歴代の噂として」
毎年、このバレンタインの日に必ず人のチョコを盗む、悪逆非道のことをする怪盗バレンタインが存在するらしい。奴は、自分がチョコをもらえない妬みから、チョコをもらった奴のチョコを盗むらしい。
「…そいつの正体は?」
「誰も知らないです」
「だからって、なんで俺のチョコなんだよー!!
クラスのイケメンとかイケメンとかイケメンな奴から盗めば、それで解決だろ!」
「お前の恨みまで入ってるぞ」
「うるさい!」
俺は身体から溢れる怒りを必死に抑えた。
「俺のチョコと純真を弄んだ怪盗バレンタインを絶対に赦さない」
そんな俺の様子を仲間たちは会われそうに拝んだ。
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