二章【罪悪感は自分じゃ消せない】

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(…なるほど。【地下】か。 俺の故郷とは違う宗教政治を行なっていると思っていたが…どうもそんなことはないらしい。やっぱり神なんて…) 思考が脱線したことに気づき、スャムは首を振る。 (とりあえず、今後の目標としては、地下に潜ることか。 しばらくはまた、情報収集に専念することになりそうだ) 痛む身体をゆっくりと休め、スャムは夢のことを考えた。 鏡とそこに映った記憶。何か自分に警告していたのか否か。 故郷とよく似たこの地で、最終的にスャムの心に浮かぶのは、カルシンの笑顔だった。
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