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千代田の告白は止まらない。
「わしは、自分が”愚か者”だと思われたくなくて、つい、嘘をついた。
これが、ビジネスの現場だったらと思うと、ぞっとする。
食品の産地だったら・・・産地偽装。
部品の性能だったら・・・性能偽装。
君は、とても正直だ。名前は、何というんだい?」
そう、少年に語り掛けた。
少年は、名乗った。
そして、少年の人生を変える言葉を、千代田は告げた。
「汐屋健太郎。
君を、千代田カンパニーの時期社長に任命する」
汐屋少年はただ、ぽかんと聞いていた。
場の異変に気付いた彼の親が、ようやく慌てて飛んできた。
そして周りの幹部たちは、食べかけの花を落とし、その場に崩れ落ちた。
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