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そしてふと、テーブルの上の料理を眺めた。美味しそうなデザートもある。
その中心には、淡い色をした、花の飾りがあった。
千代田は花をひとつ、ひょいと摘み上げると、
「全く・・・社交辞令も言うにしても、もう少し上手くやれないのか」
そう文句を言いながら、それを口のなかに入れた。
(え!?)
一同の笑顔が張り付いた。
そして、当の千代田も、
(この花、チョコレートじゃない。蝋だ)
自分の犯した過ちに、気付いた。
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