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ただ、殺めるために育てる。 日を追うごとに彼女に似ていく人形を見るのは辛い。人形の無垢な笑顔に、身を切られるような鋭い幻痛すら覚える。 彼女の幼い頃はこんな感じだったのだろうか? 知り得ぬ自問。答えられる者は誰もいない。彼女も、『私』も、疾うに亡き者なのだから。
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