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むしろ、この状況で下手にアクションを起こして、あの幼女に気付かれるというのは避けたい。
自分でもよくわからないが、あの幼女に俺という存在がいることを知られたくなかった。
明らかに雰囲気がおかしいし、見つかったら何をされるか……想像しただけでも体が震える。
そのため、ここは動かずに半ば芋虫のようにジッとしている他なかった。……というか、
「……どこだ、ここ。つか俺はなんで『生きてるんだ?』」
ボソリと、思わず声に出してしまい慌てて口元を抑えるが、幼女は気づいた素振りを見せずに詩を口ずさみ続けている。
意識がだんだんとハッキリして、ようやくこの状況の異質さに気が付いた訳だが、俺は一体何でこんなとこにいるんだ?
確か俺「死んだ」よな……?
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