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──我が眷属となりうる者を我に与えたまえ……って、もしかしてあの幼女は、ここでは無い別の世界から「何者か」を召喚しようとしているのか?
その「何者か」ってのが何なのかは俺には理解できないし、そもそも「召喚」ってなると、やはりここは俺がいた世界とは違うという事になる。
いや、まぁ気付いてはいたけど。
そもそも俺の家族にも親戚にも友達にも、あんな幼女の知り合いなんて一人もいないし、それこそ暖炉なんてはじめて見たレベルだ。
知り合いでも無ければ、知っているとか見たことあるなんて場所でも無い。
となると、自然と脳裏に浮かぶのはやはり……いや、まだそう断定するには早い。
とにかく、今すべきは状況確認だ。
俺は幼女に気付かれないよう、周囲にあるものを確認することにした。
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