スーパーダーリン

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僕はスパダリになると決めたからには、紳士的に欲望に流されず、雄大を包容力で包みたいと思っていたけど… 雄大が横で寝ている(寝転んでいる)この状況。 僕のスパダリ精神はグラグラに揺れていた。 はっ、と気がついたら喋りながら床ドンしてしまって雄大が困っている。 嗚呼、めちゃくちゃ可愛い。 駄目だこりゃ。 「…ご、ごめん。明人…俺、あんまりテレビとか見ないから『すぱだり』?の意味がわからない、のだけど…」 「スパダリとは、スーパーダーリンの略。」 「だ、ダーリン?」 雄大がキョトンとする。 「うん、ダメかな?」 「え?」 「ん?」 「え、と、明人がダーリン?なんだよね。スーパーダーリンでハニーは…」 「雄大。君のスーパーダーリンになりたい。」 僕は雄大の顔を見ながら伝えた。 「えー!突然のことすぎて、頭ついて行かないけど、嬉しい!」 「い、いいの?」 「え!だって、明人ピアノ弾けるし、頭いいし、テコンドーしてるんだろ?だから、強いだろうし、かっこいいし!自慢のダーリンになりそうじゃん!」
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