名付けて『劇的、ビフォーアフター大作戦』

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やっと家に帰ってくると、姉がトレーニングウェアに着替え僕に雑誌を4冊投げた。 「いじめっ子倒すんでしょ? この中の何か選びな。基礎くらいなら教えられるから。」 柔術、テコンドー、極真空手、プロレス、 いずれかのタイトルの本だった。 「…じゃあ、プロレス」 「テコンドーね、分かったわ。」 「なんで聞いたの」 姉はテコンドーの有段者だから、最初からそのつもりだったんだろう。 その日はアホみたいに鍛えられた。 それも、これも、真田雄大を守るため! 姉「もうへばったのか!まだまだだな!!」 僕「く!なんのこれしき!!!」 母「もうやめなさい!ご近所に迷惑だから。」 母に忠告されてやっと終わった。 物事にはまり込みやすい姉弟は終わり所を知らなかった。
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