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か、かっこよすぎるだろ……
俺は怪我したことすら忘れて山本に釘付けになってしまった。
「…保健室行こう。」
「あ…うん。」
山本が静かな声で俺を保健室へ促した。
「あちゃー、こりゃ結構切れてるね。
…ま、縫うほどではないけど、血が止まらなかったらまた来て。」
保健医が俺の指を消毒しながら傷の深さを診た。
「…というか、山本!
やっと髪切ってきたのか!男前だぞー。」
「…先生、チャイム鳴ったから。早く処置して。」
「いやぁ、山本が友達連れてきたから先生嬉しくなっちゃってさ!」
なにやら、保健医と山本は仲が良かったらしい。
「真田くんもね!いつでも保健室きていいからね!」
「はい。ありがとうございます。」
「ほい!!できた!!
今日はあんまり左手使わないでね!」
「ありがと、先生。」
「あ、ありがとうございます。」
「うわぁ。山本、ありがとうなんて言えたんだね!明日は雪かな!?」
「ぷ!」
俺が思わず吹き出すと山本が少し顔を赤くした。
保健室を出ると二人で屋上に向かった。
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