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彼女は笑った。そして腕に力を入れて力こぶをつくる。細くしなやかな腕に触ると、硬いこぶがあった。彼女は昔、バドミントンでナショナルチームに入ったことがあると言っていた。
彼女の手を引いて、展望デッキから降りる。
彼女は手を引かれるがままにしていた。
寝ている人は、通路にまであふれ、小奇麗なスラム街という表現が似合う成田空港の廊下をかけ、多目的のトイレに入った。みんな疲れ果てていて、僕らを見ているものなど誰もいなかった。
―――ベッドがあるわね
そういったのは彼女。
―――ファストフードの椅子と同じぐらい硬いわ
彼女の両の手を取り、壁に押さえつける。唇に、今度は僕から舌を入れた。彼女は抵抗しなかった。お互いがお互いの、舌の奥まで探ろうとする。
彼女の体を反転させて、首筋に唇を這わせた。彼女は抵抗しない。代わりに、あうぅ、と声が漏れる。彼女が来ているセーターの下、ヒートテックめくる。体は暖かく、僕の指先は冷えていて彼女は体を震わせた。
―――つめたいよ
―――ごめん
腕を彼女の胸にもっていく。この前読んだメンズファッション誌によると、乳首はすぐにいは触らずに、焦らしたほうがいいらしい。が僕はすぐに彼女の胸をしたから持ち上げて、人差し指と中指でそれをつまんだ。
―――もう硬くなってるじゃない
唇を首筋から耳に持っていく。
舌でもって彼女の小さい耳をなめまわす。はぁぁぁ、あぁぁぁ。
彼女が振り返って、僕の唇にキスをした。のは一瞬で、すぐに彼女の舌が、僕の耳をしゃぶる。飴をなめるように、唾液を絡ませてなぶってくる。そして彼女の右手が僕の股間に置かれる。
彼女は僕のそ服の中、その下の布もさらにめくって僕のそれを手に取った。
―――血管が出てるわ
そういって彼女は血管の部分をなぞる。
―――ねぇ
―――ん?
―――なめてよ
彼女はうなづきもせず、ただ下に屈んだ。そうして僕のズボンとパンツをまとめて剥ぎ取り、それを口に含んだ。寒暖差。冷たい外気から彼女の口の中にそれが入ったとき、そんな言葉が頭に浮かんだ。
一度すっぽり包んでしまって顎を使って上下に動かす。かと思ったら、引っこ抜いて唇を横から這わせる。そのあとで、ちょうどてっぺんの裏っかわを小さな舌でなめた。思わず声が漏れた。
―――ここ好きだもんね
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