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「ウホッウホッ」
「ウホーホッウホホホイッ!」
右を見てもゴリラ。左を見てもゴリラ。下から見ても横から見ても、沢山のゴリラ達が盛大に盛り上がっている。
どうやらリーダーゴリラは、あの惨劇の前日にタイムリープしたらしい。そう、自分が群れのリーダーに選ばれたあの祭りの夜に。
「ウホッウホホホハッ?」
圧倒的なカリスマ性を持つ彼も所詮はゴリラだ。自分がタイムリープした事には全くもって気付いていない。
「ウホヘホ~ンウホホ~ンン」
「ウホホホホッ。ウホハヌ~ン」
「ウホホ~」
混乱している彼のことなどおかまいなしに、メスゴリラ達が次々と群がる。もちろん今夜の相手をしてもらうためにだ。
「ウホホウホホ。ウホホホイホホイ」
彼は今夜全員の相手をするようだ。この性的な強さも群れのリーダーには欠かせない重要なものだった。
メスゴリラ達をなだめ、彼は一人、集落から少し離れた小さな川に用を足しに行った。
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