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「なるほどな。合わさらなあかんわけか」 「そうそう」  俺は味パンを手に取った。  もう片方の手で、ズボンとパンツをおろしてみた。自分でやっておいて、自分でちょっと笑ってしまう。 「冗談半分でこんなんやってもうて」  と、味パンを股間に添えてもみた。  犬から一瞬、目を離してしまった。  次に見たとき、犬は、急激に駆け込んで来ていた。物凄いスピード。俺は犬がこんな速度で駆け得るということを知らなかった。  その直後、俺は叫び声をあげたが、というか、あげたはずだが、いったん気絶したので、あげたかどうかの記憶はあまり無い。
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