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「でも言い訳させてもらえば恥ずかしかったんだよ」
亮輔さんはソファーの背に頭をもたれさせ顔を両手で覆った。
「今の俺たちの年齢差ならありだけど、小学生に会いに行く高校生とかありえないだろ?」
確かに亮輔さんの言ってる事もわかる。
一歩間違えたらロリコン?
それでもやっぱりもっと早く出会えてたらと思うと何だか凄くもったいないと思ってしまうのだ。
頻繁に会っていればもっともっと亮輔さんの事を知ることができたし、
亮輔さんだって私の事をもっともっと知ってもらえた。
……でも……待って!
家の両親から私の話を聞いていたって事は父さんも母さんも全てを知ってたってこと?
だからお見合いも同棲も?!
「亮輔さん」
「何?」
「もしかして今回のお見合いや同棲の事は家の親もグルだったって事?」
「え?」
「だってそうでしょ~~。亮輔さんが私の事をその……好きだって知ってたから家の親も協力したんじゃ」
私の言葉に亮輔さんは私の方を真っすぐ見た。
「芽衣。それは違うよ」
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