報告前に……

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いちばんの問題は四宮さんだ。 彼女とは京都出張以来会っていない。 でも彼女にはたくさんの嘘をついてきた。 ばれないようにとついた嘘だけど、やっぱりあまり気分のいいものではないって思ってた。 だからと言って自分から四宮さんにお話があります……なんて呼びだすほどの勇気もない。 だから何か聞かれたら本当の事を話そうと決めて さっき亮輔さんに話をしたのだけれど・・・・ 私は箸を置くと亮輔さんに 「何か聞かれたら……ですからそう心配しないでください」 そう言って腰を上げ食べた物を片付けると 急いで支度をし亮輔さんより早めに出勤した。 そしていつものように私は、みんなが来る前に事務所で 机を拭いたり、榊の水かえなどの雑務をこなしていた時だった。 誰かの気配を感じ振り向くと、そこには意外な人が立っていた。
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