168人が本棚に入れています
本棚に追加
いちばんの問題は四宮さんだ。
彼女とは京都出張以来会っていない。
でも彼女にはたくさんの嘘をついてきた。
ばれないようにとついた嘘だけど、やっぱりあまり気分のいいものではないって思ってた。
だからと言って自分から四宮さんにお話があります……なんて呼びだすほどの勇気もない。
だから何か聞かれたら本当の事を話そうと決めて
さっき亮輔さんに話をしたのだけれど・・・・
私は箸を置くと亮輔さんに
「何か聞かれたら……ですからそう心配しないでください」
そう言って腰を上げ食べた物を片付けると
急いで支度をし亮輔さんより早めに出勤した。
そしていつものように私は、みんなが来る前に事務所で
机を拭いたり、榊の水かえなどの雑務をこなしていた時だった。
誰かの気配を感じ振り向くと、そこには意外な人が立っていた。
最初のコメントを投稿しよう!