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すると階段の上の方から何やら声が聞こえた。
「あ～ら。彼氏登場？」
涙目で上を向くと心配そうな顔で亮輔さんが下りてきた。
「どうした！」
「課長大丈夫です。」
四宮さんは悪くない。
「課長、今日仕事が終わったら彼女を貸していただけます？」
亮輔さんは驚きを隠せなかった
「貸すって」
「大丈夫ですよ～今日は２人だけで飲みに行こうと思って・・・いいわよね。
吉野さん」
「……はい」
私の返事を聞くとニコッと笑い
手をひらひらさせながら去って行った。
「吉野大丈夫か？」
亮輔さんは心配そうに私を見つめたが
「課長が心配する様な事はなにもないです。ただ私の考え方が甘かったんです。今日は帰りが遅くなりますが、よろしくお願いします」
私は頭を下げ化粧室で顔を整えてから事務所に戻った。
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