来い恋

報告と指輪

目覚めたのは朝だった。
昨夜は亮輔さんにたくさん愛され気がつけばそのまま寝てしまったようだった。
カーテンから漏れる光がまぶしく思わず手で目を隠した。
すると何か指に違和感があ流。
私は体を起こし確かめた。
するとそこには
「あ！こ、これって……え？」
ピンクがかったダイヤモンドの指輪がはめられていた。
亮輔さんは私の隣で気持ちよさそうに寝ているが確かめたかった。
「亮輔さん？亮輔さん」
身体を軽く揺すって起こすと目をこすりながら私を見た。
「おはよ……どうした？」
「あの……これって」
指にはめられた指輪を差し出す。
「ああ。それ？婚約指輪だよ。といってももうすぐ結婚指輪に変わっちゃうけど」
まさかこんな素敵なものを用意しているなんて思いもしなかった私は驚く以外なかった。
「いつから用意してくれてたの？」
すると亮輔さんは視線を逸らした。
「……言わなきゃダメ？」
「教えて欲しいです」
「お見合いした後くらいかな〜」
こんなにも私の事を思っていてくれたなんて本当にこの人は……
うれしくて涙がでてきた。
「芽衣？」
「だってうれしくって……」
亮輔さんは私の涙を拭ってくれた。
「じゃあさ、出来たら早く俺の奥さんになってもらいたいんだけど……」
私は何度も頷いた。
「私早く亮輔さんの奥さんになりたいです」
亮輔さんはにっこり笑うと
「じゃあ・・・着替えたらリビングにある婚姻届にサインしてそれから両親に挨拶して市役所にいこうか」
「はい」
私たちは互いに見つけあうと唇を重ねた。
お見合いから始まった恋はどんな恋愛ドラマよりもドラマチックだった。

end