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非モテ女子VSモテ男
私は乾杯をすると勢いよくビールを飲んだ。
だって、飲まずにはいられないんだもん。
そして大きく深呼吸した。
「あの、なんで私とお見合いしようと思ったんですか?」
いきなり直球を投げる私だが、課長はゆっくりと楽しむようにビールを飲んでる。
だけど私はそんな余裕などなく、課長の答えを待たずに質問を投げかける。
「お見合いをしなきゃならない理由があったからですか?どう考えたって私と課長じゃバランス悪すぎです。私なんかよりもっときれいな人はいっぱいいるじゃないですか!」
言い出したらもう止まらなくなってる。
「社内に課長のファンがどれだけいるか知ってますか?私は課長と同じ部署で一緒にいる時間が他の
社員よりも多いってだけでいっつも課長の事き聞かれるし、一緒に話してるだけで痛い視線を感じるし
……そんな人と私がお見合いなんかしたってばれたらと思うと怖いです。それにお恥ずかしい話ですが私、恋愛ってものを経験したことはありません。少女マンガを読んで恋愛疑似体験してるような残念な女なんですよ」
ここまでさらけ出したら私をお見合い相手にしたことを後悔するだろうそう思った。
「言いたいことはそれだけか?」
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