168人が本棚に入れています
本棚に追加
すると課長はニヤリと口角をあげた。
「やればできるじゃん。合格」
合格とかそういうのどうでもいい。
とにかく私の質問に答えてほしいと目で訴えると、課長は残りのビールを飲み干した。
そして私をじっと見た。
今まで一緒に仕事をしてきたがこんなに見つめられたことはあっただろうか。
っていうか自分に自信がないからイケメンに見つめられるのは苦手だ。
できれば見ないでほしいと視線を少しそらした。
「君の質問の答えだけど」
「え?は、はい」
やっと答えてくれる。私はそらしていた視線を元に戻した。
「そんなの君が好きだからに決まっているだろ?アプローチの仕方は色々あったが堂々としても君が逃げるのは普段の様子を見れば想像がついたから、どうしようかと思っていたところに芽依のお父さんと俺の親父が幼馴染だって知ってたからそこを利用させてもらった訳」
な、何?
課長が私のことを好き?
しかも決まっているだろう?とまで言った。
いや、いやそんなのありあえない。
最初のコメントを投稿しよう!