あなたが私を好きな理由

1/4
前へ
/159ページ
次へ

あなたが私を好きな理由

人生初のお見合い中に初告白されました。 相手はまさかのイケメン上司。 今私の脳内メーターは振り切っちゃってます。 正直課長のペースについていけない。それなのに今度は私が質問ぜめにあうとは…… 2杯目の生中を美味しそうに飲んだ課長はジョッキを置いた。 「ところで、芽依は俺の事どう思ってる?上司としではなく一人の男として……」 いきなり何をそんな難易度の高い質問をするの? そうじゃなくてもさっきから私のことを芽依っていうの? 男の人から苗字で呼ばれることはあっても名前で呼ばれたことなんて一度もない。 あっ!いた。 お父さんだとお兄ちゃんだけだ。 それだけでも十分恥ずかしいのに、どう思っているかなんて…… 「すみません。考えたことないです」 正直にいうしかなかった。 「だろうね。釣書も写真も見ようとしなかったんだしね」 課長がクスクス笑った。 だったら聞かないでほしい。 すると急に真顔になる課長。 「だったら今から考えてよ」 「い、今からですか?」 無茶にもほどがある。
/159ページ

最初のコメントを投稿しよう!

168人が本棚に入れています
本棚に追加