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母からの電話の後テーブルにスマホを置き、風呂でも入ろうかと立ち上がると今度は薫からの着信。
『どうだった?!』
心配してるというよりはむしろ面白がってるとしか思えない。
とりあえず付き合うことを報告した。
『ほらね、私の言った通り!やっぱり課長さんは芽依のこと好きだったじゃん』
「そうみたいですね」
『もう?なに他人事みたいな言い方してんのよ。でもさ?マジでマンガのような展開じゃん。こうなったらさ?ちょっと大人な漫画なんか読んでこれから先の展開を予習してみたら?』
「大人なマンガ?」
全く、言いたいこと言って。
『そう!今そういうのがあるのよ?でも芽依にはハードル高いかな~』
もったいぶった言い方をする薫にほんの少しの苛立ちを感じた。
「何?ハードル高いって訳わかんないんだけど」
『TL(ティーンズラブ)っていうんだけどさー。絵は少女マンガみたいなんだけど内容がエロいんだよ。私は結構読むんだけどね。あれはあれでありだよ。』
少女エロマンガってこと?
それに、あれはあれでありって何?
「エロい?!」
『う~ん。内容はソフトなものからハードなものまで様々だね。絵が可愛いから手に取りやすいのよ。でもエッチありだよ。描写も少女漫画なんか比じゃないよ』
それは確かにハードル高すぎる。
って・・課長と付き合うって報告しただけでなんでこんな話になるの?
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