落ち着かないのはあなたのせい?

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落ち着かないのはあなたのせい?

テーブルの上には何だかたくさんものが置いてある。 仙台のお土産始めそれとは関係ないビールやコンビニスイーツまである。 お土産だと差し出された紙袋の中には牛タンの燻製と笹かまぼことお菓子。 どう考えても一人では食べきれないほどのお土産が入っていた。 「ありがとうございます。でもこんなにたくさんもらっていいんですか?」 「いいよ。お土産と言ってもほとんど貰い物だし、俺は食い飽きた」 気がつけば、課長は完全にくつろいでいる様子。 過去に何度か部屋に来たことがあるのでは?と思うぐらい自然だ。 逆に私は自分の部屋だというのに緊張でぎこちない。 「飲みますか?」 目の前にビールがあるということは飲む前提なのだと気づきビールを差し出す。 課長はさっと受け取ると缶を開けた。 「芽依も飲むだろ?」 テーブルの上のビールを取るとそれも缶を開け、それを私に差し出した。 「ありがとうございます」 そして乾杯するとビールを一口飲んだ。 さっきまで息が続く限りグビグビ飲んでいたとは思えないほど控えめな私。 そして視線は課長へと向ける。 同じ様に飲んでいるのに課長が飲むと全てが絵になる。 するとふと目があう。 「どうした?」 「いえ……いい飲みっぷりだなと」 まさかビールを飲む姿がかっこいいとは言えるわけがない。 私は視線の置き場に困った。
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