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四宮さんのことはまだ気にはなるものの課長がこの話は終わりと強制修理したので仕方なく
お土産の笹かまや牛タンスモークを食べる。
「課長。これめちゃくちゃ美味しいです」
「だろ?笹かまはたくさん売ってるがここのが一番好きなんだ」
これはビールがすすむ。
課長も美味しそうにビールを飲んでいたが飲み干したのだろう、空になったのか缶をはじに置いた。
「課長どうぞ」
新しい缶ビールを差し出す。
課長はそれを受け取るが開けずにテーブルに置いた。
「あのさ、お見合いした日にも言ったがその『課長』っていうのいい加減やめてくれないか」
「え?」
ヤバい憶えていたか。
お見合いした日に「亮輔」と呼べと言われたことを忘れたわけじゃない。
だけどやっぱり恥ずかしくてついつい課長と呼んでいた。そして何も言われないことに甘えていてこのまま課長で押し通そうと考えていたりなんかしていた。
でも課長にはお見通しだったのね……
「俺は24時間課長じゃない。今は完全プライベートだ」
「はい」
「返事はいいから名前で呼べ。それとこうしよう。もしプライベートで名前を呼ばなきゃその都度ペナルティーを課す」
「ええええ?!ペナルティー?」
課長の口角がぐんと上がった。
「今から名前で呼ばなきゃ即ペナルティー。ってことでスタート」
そ、そんな?。絶対に課長って呼んじゃうよ。
そう思うと急に無口になる私。
ただでさえ2人切りで落ち着かないのになんでこんなことになるの?そう思った時だった
「芽依」
耳元で囁くような甘い声に電流が走ったかの様に跳ねた。
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