落ち着かないのはあなたのせい?

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「おはようございます」 昨日の事もあり亮輔さんと会うのが恥ずかしい私はいつもより気持ち早めに出社した。 事務所にはまだ亮介さんは出社しておらず、ホッとしながら自分の席に私物袋を置こうとした。 その時だった。 「おはよ……芽依」 その声で体がビクッと反応した。 恐る恐る振り返るとカップコーヒーを持った亮輔さんが立っていた。 「お、おはようございます。課長」 だめだ!顔見ると昨日の事を思い出してしまい、俯いた。 「そんな露骨な態度取ってるとみんなが不審に思うぞ」 口角をあげにやりと笑うとコーヒーに口をつける。 「だって……」 「だって何?」 亮輔さんは、私が何を言おうとしているかお見通しって顔で見る。 もう、朝から振り回されているようで悔しくて口を尖らす。 するとタイミングがいいのか悪いのか次長や主任たちが続々と出勤してきたので何もなかったように 私は自分の席に座った。 いつものように各部署への書類提出のため準備をしていると次長に呼ばれる。 「次長なんでしょうか」 「忙しい時に悪いね。実は今検品から俺宛の荷物が届いたと連絡が来たんだけ、今から大きな会議が入ってすぐには行けないから吉野ちゃん総務の帰りでいいから寄ってってくれないか?そんな重いものじゃないんだ。いつものあれなんで」 次長のあれとはPCのパーツなのだ。 次長は自作PC作りが趣味らしく自他とも認めるPCオタクだ。 奥さんの目もあり注文したパーツの届け先を会社にしているのだ。 「わかりました」
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