168人が本棚に入れています
本棚に追加
ここは恥ずかしいけど正直に話した方がいいのかと思い恥を覚悟で話した。
「恋愛以前の話なんですが、実は縁談話があるんです。といっても親が勝手に決めちゃったみたいで」
「縁談?相手はどんな人?」
「相手ですか?」
課長は興味津々だ。そりゃそうよね。課長みたいなイケメンに縁談なんて無縁だものね。
「ああ」
「写真とかは届いてるんですよ。でも、断るつもりなんでまだ見てないんです」
するとなぜか課長は肩を震わせて笑っている。
何がそんなにおかしいの?
意味がわからない。でも課長には関係のない話だし……
「課長。コーヒーご馳走様でした。今から総務に行くので失礼します」
私は一礼してバッグを肩にかてけた。
「なあ、断るにしても写真くらい見てあげなよ」
え?なんで?と思って理由を聞こうとしたが課長は席を立ち私の肩をポンポンと叩いて笑顔で休憩室を出て行った。
イケメンの考えてる事が益々わからん。首を傾げながら総務へと向かった。
最初のコメントを投稿しよう!