夏休み

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 さらりとなんともなしに告げられた言葉に赤面する。  でも、それは俺も同じだった。沖村が俺の体のことを優先してくれているからなにも言わなかった。我慢もしてた。  でも、すぐにでも触れてほしかった。沖村の熱を、与えてほしかった。 「すべて、上書きして掻き消してやる」 「沖村・・・・・・」  沖村は俺をベッドへと誘導すると、急くようにそれでもゆっくりと労るようにローションを絡ませた指を中へと押し入らせてくる。  久しぶりに感じる圧迫感に、つい体が縮こまる。 「怖いか?」 「んぅ、ーーん、怖くねぇよ。沖村、だから」 「ーーそうか」  少し噛み締めたような、切なげな表情を浮かべた沖村は小さく呟き指をゆっくりと動かし始めた。  俺は久しぶりの感覚にひくひくと体をうち震わせながら、沖村が与える快楽に浸る。体は沖村の熱を覚えているのか高揚し、今か今かと待ちわびているようだった。 「ぅ、ん、んっ、ーーきむらっ」 「琥太郎、好きだ」  囁くような声にゾクゾクっと感じる。言葉の合間にキスをされ、指を増やされ抉られながら、必死にすがりついた。  中にいれていない方の手で上の服をたくしあげられ、手伝うように脱ぎ去った。さわさわと胸をさわられていると思ったら、コリっと強く弾かれる。
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