夏休み

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 別に、やんのは嫌いじゃねぇけど、さすがに毎日のように会うたびに毎日のようにやってたら体がもたねぇ。会いすぎっていったらそうなんだろうが、互いに暇なんだから仕方ない。沖村も勉強があるから一緒にいても勉強ばっかだけど。で、そのはずがいつの間にかそういう流れに・・・・・・。こいつは毎日やってて飽きたりしねぇのか。  俺は、飽きねぇけど、体さえもてば毎日でも・・・・・・ってそうじゃなくて。 「コーヒーとか飲むならマグカップはどうだ」 「あー、もうそれでもいいかも」 「ちゃんと考えろよ」 「考えてるって。でも、確かにマグカップの数少ない気がする」  元々二人で暮らしてたし、俺も暮らしはじめてから三人になったこともあって、あるのを使ってるけど余分にはない状態ではあった。 「これとか可愛くないか」 「あー。いや、可愛いけど、ありなのか」  沖村が示したのは、単色の中に白で動物のシルエットが浮かんでいるシンプルだけど可愛らしいデザインのものだった。ピンクはウサギ、黄色はライオン、水色はイルカと三色ある。 「三個買って皆でお揃いにしたらどうだ」 「はあ? そんなこっぱずかしいことできるか」 「そうか? 喜ぶんじゃないか」 「う、嬉しいのか、それって」  なにが嬉しいのか、俺にはよくわかんねぇけど。嬉しいもんなのか。
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