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「そしてなにより、琥太郎ーーお前がいる」
「お、れ」
「そうだ。こんなにも人を好きになれるということを、俺ははじめて知った。素晴らしいことだ。俺は、自分が得たものを大切にする。だから、お前も、大切にしろ」
なんだよ。ほんと、なんなんだよ。
「ずりぃ・・・・・・んで、そんなかっけぇんだよ」
納得いかなくて、モゴモゴと口ごもる。
沖村に聞き返されたけど慌ててなんでもねぇってごまかした。
ほんと、かっこよすぎる。ムカつくくらいに。
真面目眼鏡で顔なんか変わってねぇはずなのに。めちゃくちゃかっこよく見えんのはなんでだ。
くそ。俺なんか可愛いとか言われてんのに。ほんとずりぃ。
「ほんと、可愛いよお前は」
「ばっーーん」
囁くような声、反論しようとした唇を塞がれ一気に熱が集まる。
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