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「なぁ。二ノ宮知らないか? 学校に来てるかどうかもわからないんだ」
「え? 二ノ宮くん? ああ。登校してきてるのは見たよ。さっき、一限の途中で裏口から塀飛び越えて入ってくるの見えた」
眞白に聞くとそう返ってくる。初日から遅刻、そのままとんずらか。まぁ、学校にいるなら問題ない。探し出してとっちめてやる。
「そいつの顔とか、特徴とか知ってること教えろ」
「なにそれ、怖い」
「いいから、早く」
眞白から聞き出したのは、本当にさんざんな姿だった。
赤髪にピアス、気崩した制服。キリッとした顔つきで、いつも眉間にシワが寄っている。
赤髪ってだけで、十分わかるだろう。
待ってろよ、二ノ宮琥太郎。お前をしっかり躾直してやるからな。
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