中学生時代

9/14
前へ
/37ページ
次へ
「ん、でも受験生だし。無理かな。ごめん。」 素っ気ない。 あまりの緊張に力みすぎて冷たい言い方になる。 結局、中三って事、受験生だって事を理由にする。 なんだっていい、断われれば。 男の子と付き合うとか、無理だし しかもそれがイケメンモテモテな亨 くんとか、絶対無理だし とにかくなんでもいいから、断わるんだ。 その頃の私はそれが一番、だと思った。 断わる以外の考えなんてなかった。 誰かと付き合うとか、全く想像もつかなくて 付き合ったら何をするのか、どうしたらいいのかとかもわからなくて 拒否感しかなかった。 いまなら分かる。 亨 にはとても素敵な告白されていたんだな。って 顔やスタイルじゃなくて 一緒にいたい、話してて楽しい。 私がそんな相手だったんだ。 そんなこと思ってくれてたんだ。     
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加