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「ん、でも受験生だし。無理かな。ごめん。」
素っ気ない。
あまりの緊張に力みすぎて冷たい言い方になる。
結局、中三って事、受験生だって事を理由にする。
なんだっていい、断われれば。
男の子と付き合うとか、無理だし
しかもそれがイケメンモテモテな亨 くんとか、絶対無理だし
とにかくなんでもいいから、断わるんだ。
その頃の私はそれが一番、だと思った。
断わる以外の考えなんてなかった。
誰かと付き合うとか、全く想像もつかなくて
付き合ったら何をするのか、どうしたらいいのかとかもわからなくて
拒否感しかなかった。
いまなら分かる。
亨 にはとても素敵な告白されていたんだな。って
顔やスタイルじゃなくて
一緒にいたい、話してて楽しい。
私がそんな相手だったんだ。
そんなこと思ってくれてたんだ。
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