小学生時代

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私には物心ついた時から一緒に遊んでいた幼なじみがいた。 小さな頃から、一人じゃ何も出来なくて 幼なじみを引っ張るように、しかも〝お前のものは俺のモノ〟な感じの自己中で、いつも上から目線で幼なじみを連れ回していた。 幼稚園に行く時も、公園に行く時も 遊ぶ時は、幼なじみと一緒に。がいい いや、誰かがいないとダメなんだ。 一人じゃ何も出来ないくせに 他のみんなと同じ事をするのが嫌だ、とうまく付き合うことも出来なくて リーダー的な子に命令されるのが嫌で反発したり泣き落とし作戦で私だけ免除になる。 よく考えたら変な子だったのかな? 自己主張は強いけど、目立つのは嫌だったり 一人で妄想にふけながら、ごっこ遊びするのは好きだけど、外に出ると誰かいないと何も出来ないような、本当にダメダメな子だった。 幼なじみがいないと何にもできないわがままな甘えん坊なのだ。 それは、それは、何度も迷惑をかけたかもしれないし、優しくておおらかな幼なじみに助けてもらってばかりだっただろう。 おかげで、私はその子がいないとダメな幼稚園、小学校時代を過ごした。 それは、中学生になっても変わらなかった。 私は、変わらないものだとばかり思っていたのだ。
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