中学生時代

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運動だけは得意なもんで、走ればクラスの代表になる。 やれば大体の競技はこなす事が出来る。 学校の陸上大会で1位や2位を取ってしまうもんだから、地区の陸上大会にも出なきゃいけなくなる。 陸上部と一緒に練習。 授業の一環であるクラブ活動で、バレーボールを選んだら、バレー部の顧問からスカウトが来た。 夏休みが、陸上部とバレー部の活動で毎日埋まる。 そんな中、淡い恋心? に気がついたのは、短距離走の代表の彼だった。 カッコイイ。早いなぁ…… あ、友達となんだか楽しそう。 笑顔が可愛いんだ、走ってる時の顔はカッコイイのに。私はどっちかと言うと…真剣な顔が好きよ 一人で頭の中だけで色々喋る。 だって、走り高跳びとか… しかも、知り合いいないから。 話す人もいないし。 居ても、たぶんあの人カッコイイよね、なんていう話なんか絶対出来ない。 無理。 帰ったら智 に話そ。 智 は、走り幅跳びだけど、全然人見知りもなーんにもしないし、男のくせに私よりもかわいいから、すぐにみんなと仲良くなれるんだ。 羨ましいな。 私もあのくらいモチモチほっぺだったら良かったのに……ほっぺは、関係ないか。 はぁ、 なんか、お腹痛い。 中二の夏。 やっと、待ちに待った初潮が!! たぶん、私とあとはエリの二人くらいしか残ってなかったはず。 ガリガリの体型に、ぺたんこな胸、生理もまだ無い。それはそれは、コンプレックスだった。 やっと、やっと、私も大人の女に近づいてきましたー!と、喜んだ。 エリより一歩大人になるのは早かったかな、なんて変なこと考えた。 そして、なぜか 淡い恋?の話を智 にする事もなかった。
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