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「てか、もうさ勝手に俺の部屋に入って来ないでくれない?」
え、え、え?
え、なに?智ちゃん!
ベッドでゴロゴロしてる私がいけないの?
お勉強の邪魔なの?
なんて事でしょう、智ちゃんに邪魔くさい存在だと思われるとは。
「なんで…なんで、そんなこと言うのよー!
反抗期か?智も、とうとう反抗期なのか!?だまれ、くそババア。とか言うのか?」
私、まだそんな風にお母さんに反抗した事ない。
うるさいなぁ、って心の中で毒づいて反抗してはいるけど、私の反抗期なんか可愛モンなのに!
「さみしいわ、おばちゃん、さみしいわ、智くんに反抗期が来るなんて……オムツ姿も知ってるのに。」
くそババアっぽく言う。
「反抗期なんか、もうだいたい終わったわ。俺はおまえが思うよりも成長早いの、おまえが子どもなんだよ。」
うそだ!智 が大人ぶってそんな風に言うけど、私より全然子どもなくせに!
だいたい。って時点で終わってないだろ?
反抗期め!
「いいじゃん、まだ大人になんかならなくてもさ。
子っどもでっいたーい♪」
某おもちゃ屋さんのBGMを歌う。
「なんだ、それ。本当に子どもだな。」
うちには年の離れた弟がいる。一番下の弟とよく行くおもちゃ屋さんのBGMは、智は知らないのかな。
「勝手にひとりで大人になるなよー!もう少し子どもを楽しもうぜ?」
本気でいつまでも子どもでいたいかも。なんて思いながらそう言ってみた。
なんか 智 が大人になったところなんか想像も出来ないや。
「どうでもいいけど、とにかく俺の部屋に勝手に入った来ないで、次から。ノックして返事を待つこと。」
なんでよ、お堅いことを。
はっ!!
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