大人でも子ども、子どもでも大人

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 大きいとかじゃないし多分仮性なんだけど、今まで私が見てきたどのちんちんより綺麗。こんなの不謹慎だって分かってるのに、なんだか神様みたいに思える。無闇に触れて良いものじゃない気がして、でも、だからこそかもしれないんだけど皮を剥いてあげないとって使命感みたいなものが、タクローのそれと一緒でむくむくと屹立してきて、私は右手をちんちんに添える。いまや私の中にエロさみたいなのはなくて、神聖な儀式の幕開けみたいな荘厳さだけを体全体で感じている。そんな中で、無駄に熱を帯びていた下腹部だけが、「あれ? どうしたらいい? このびしゃびしゃなの一旦体の中に戻しとく? 無理だけど」って私に主張してきて、なんだか恥ずかしい。私はタクローの皮だけを剥いて、一旦落ち着こうと思う。恍惚の表情で天井を見ているタクローには申し訳ないけれど、ちょっと今の状況ではヤれない。ごめん。って心の中で謝りながら皮をぐっと剥くと、タクローの腰が勢いよく縮こまって同時に勢いよく飛び散る愛らしい嬌声と白い蛭が私を貫く。  髪とか顔とか服とか太腿とかふくらはぎに纏わりつく白い蛭は、血じゃないものを吸い取っていく。縮こまったタクローからは、それでも神聖な感じは抜け落ちてはいなかった。その神聖さを除外するとちんちんだけ放り出した色っぽい男の子になったんだけど、私からは性欲って感情がごっそり吸い取られていて、そのエロさを形式的にしか捉えなれなくなっていた。まあ単純に言うと、なんとか理由を付けて中学生男子を犯そうとした私に神様が罰を与えたんじゃないかなって、パンツをびしゃびしゃにしながら思い至ったってわけ。それが昨日の出来事で、それから私は考え方を少しだけ改める。少しっていうのは本当に少しの事で、未成年とはヤらないって当然の事を当然の事として私は私に迎え入れた。  でもこの時に起こった現象――っていっても表面上には何も変化は見られないんだけど――は、私にたいしてだけのものだと思っていたらそうじゃなかったみたい。朝に寝室から出てくると、タクローは現象――表面上の変化――として昨日より確実に年を重ねていた。  ぱっと見でも身長十センチは伸びてるし、ちょっとだけどうしても気になってズボンをずらすと、ちんちんもなんかかわい気がなくなってちんこって感じになっていた。イッタイゼンタイナンナンダ。
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