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その光、覗かせて、
漆黒を纏った空は輝く星に覆われる。
果てし無い黒と白それは絶望と希望の交わる海。
終わりを告げる闇か始まりを示す光か
それは誰にもわからない
そして星は落ちる。天の海に1本の線を、空を割るように描いた。
残された時間はあと...
「さん、にい、いち・・・、あけましておめでとう」
「おめでとぅ」
スマホアプリの時計が特別仕様で、日にちの変わり目を示す。
キラキラ輝く星空の画面から眩しいほどの初日の出の画面に切り替わると、彼はニッコリ笑った。
「2019年が始まったな」
「・・2018年終わっちゃった」
「悲しい?」
「ちょっと」
「やり残したことでも?」
「・・・ないけど」
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