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「・・・その考え方はネガティブだなぁ」
彼は、唐突に立ち上がり、シャッとカーテンを開けた。
「!」
「もっとポジティブに考えようぜ」
そこには、満点の輝く星空。
画面で見た既製品じゃない。
本物の闇と光。
「俺と君が一緒に過ごす一年が、また一つ増えたんだ」
それは、際限なく、
「・・・ってな!」
輝く星しか目に映らない。
本物の光・・・。
「・・・貴方は、ポジティブすぎる」
「そか?」
ニカッと、私に光をくれるお星さまは、また、笑う。
私の闇なんか、全部のみこんじゃう、おおきな、おおきな、光。
星降る窓から覗いた世界は、
終わりも始まりも、闇も光も、全部ひっくるめて、
煌々と輝いていた。
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