第3章:再会

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 その言葉に振り返ると、にこと小さく笑い手を振っているセシル。その隣では深々とサアラが頭を下げている。何も知らない素直な彼を、レスターは直視できないのをごまかすようにして笑顔を張り付けて、手を振りかえす。そして、顔を元に戻し、駆け出そうと… 「おわっ…」  それと同時に、強い風が吹く。あちこちで悲鳴が上がる。レスターは思わず立ち止まり、顔を腕で覆った。 「ん?」  グラウンドの砂が舞う中、きらきらと風にあおられて水色の輝きが飛んでいった気がした。 ―いけない、急がないと  しかし、慌てているレスターは風が凪ぐなり、再び駆け出した。そして、そのことを気にも留めなかった。
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