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1-④:もう人生辞めたい。
夕食後、自室のベランダの手すりに頬杖をつき、セシルは何となく夜空を見ていた。
今日は、いつもよりやたらと疲れたように思う。
団長の元へ辞令を受けに行っただけで、さして何もしていないのになとセシルは苦笑いする。
だから、自身の疲れは、絶対にあのババアのせいだと思う。
「何なんだよあのババア」
あの後、周辺を探しまわったがどこにもいなかった。それどころか、前にあった服屋の人たちも、あんなすぐそばの路地裏で、占い処をやっていたこと自体知らないという。
マンジュリカに対して国を挙げての警戒態勢中だし一応団長に報告しておいた方が良いだろうと、気が重いながらも、団長に会いに城まで逆戻りしたので余計な手間と体力がかかった。
あと、報告の最中から団長の眉間のしわがさらに深くなっていくのに、また心労の種を増やしてしまったという申し訳ない気持ちがいっぱいになって、自身の心労も絶賛過剰中だ。
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