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小雨が降る15:46、
魚類運搬カートの清掃を終えたパートの麻里は、
帰り支度を始めたものの妙な胸騒ぎを覚えていた。
「ねぇ陽子、千代子ってまだ冷蔵B棟の片付け終わってないの?」
「さぁ、この時間だから流石にもう来るでしょ…。そういやさっき和美が冷凍C2棟のあたりをウロウロしてたわよ。彼女全然関係ない場所なのに変よね…」
2人がしばし雑談にふけっていた時、突然「ガンッ!ガッ、ガッ、ガガンッ!!」と大きな物音が。
2人が振り向いた方向はC2棟。
この時間帯にあそこは誰もいないはず…
異変を感じた2人はC2へ向かうが、近づくにつれ物音が小さくなり扉前に着いた時にはもう物音は消えていた。
ガチャ、ガチャ。
「あれ、なんでカギ締まってるの?第1扉って普段施錠してないよね、、」
不思議に思いながら第1扉を開け、中へ入り続けて薄暗い第2扉を開けると、
床面に何やら落ちている気配が、、、
「ぎ、ぎゃぁぁぁーーー!! ち、ち、、千代子?! 千代子冷凍ーーー!!」
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