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初めて見る自分が男を咥え込む姿に、身体中の血液が沸騰したかのように熱くなる。
目を逸らしてしまいたいのに、それができないのはアオキの肩口で真っ直ぐにこちらを見据える紅鳶に目を奪われてしまったからだ。
「セックスが嫌い?他の奴のように没頭できない?お前はただそうやって自分自身に言い聞かせて、感じないようにしてきただけだろ。それとも売られた事をいつまでも根に持って、身体を売る羽目になった自分を哀れとでも思っていたのか?」
紅鳶の言葉が針のように突き刺さる。
彼の言葉は的を得ていて反論しようと開いた唇はすぐに引き結ばれた。
また一つ自分の何かが剥がされていく。
何も言い返す事ができず黙っていると両膝の裏を持たれ、更に脚を開かされた。
アオキは自らの重みで彼の男根を深く咥え込む形になる。
ずん、と深く腹を抉られ、衝撃で目の前が真っ白になった。
「…くぅ……んやああぁっ!!」
気がつくと股の間から蜜を噴き上げていた。
下腹部はひっきり無しに波打ち、全身は痺れきってじんじんと脈打っている。
前を触られていないのにまたイってしまった。
目の前にはいくつもの光がチカチカと点滅を繰り返している。
「またイったのか?淫乱な身体だ」
紅鳶が背後から妖しく囁きながら腰を揺すってくる。
「ちが……っ、あうっ……う…っ」
「まだ意地を張るつもりか?俺を締めつけて離さないくせに」
達したばかりの敏感な身体に思い知らせるように、ガツガツと腰が打ちつけられる。
揺れる屹立から露が迸り、上気した肌を濡らした。
「あん……ああっ、ああっ、あっ」
自分のものではないような甘い声が響き渡る。
姿見の中には全身を桃色に染め、快感に蕩けだらしのない表情をしている自分がいた。
「いい声が出るじゃないか、もっと感じてみろ」
「…ひっ、あああっ……いっ、あっ、あああんっ」
最奥を突かれて、一際高い悲鳴が上がる。
いつの間にか頭の中は気持ちいい事でいっぱいになっていた。
紅鳶の両手が尖りきった乳首を捏ね回してるのもたまらない。
奥を突き上げられるたび、粘膜を擦られるたびアオキの頑なな殻が一枚、また一枚と引き剥がされていく。
アオキが後生大事にしていた枷は、もはや何の意味ももたずただ足元に転がっていた。
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