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近所の警察署へとやってきた葱尾は受付で話すと、詐欺事件などを追っている班に案内された。
「特殊事件捜査班リーダーの鵺島です。」
鴨山「えっと…最近これが届くんです。ちゃんと払ってるんですけど……」
鵺島「鷺島グループのですか…?この会社は住処を仲介するだけで土地などは持ってなかったはず…。鴨山さんはどこにお住まいですか?」
鴨山「佐上川です。」
鵺島「あの川は違う方の管轄ですので、鷺島グループからこれが届くことは有り得ません。確実に詐欺ですね」
鴨山「や、やっぱり…ですか?」
ある程度は察していたが、やはり騙されていた。
鵺島「この様子だと他に被害に遭われた方もいるかもしれません。こちらも全力で捜査致します。」
鴨山「ありがとうございます。あ、あと関係ないかもしれないんですけど…」
鵺島「どうしましたか?」
鴨山「鷺島グループで思い出したんですけど…最近兄と連絡が取れないんです。それで…兄が鷺島グループから借金していたのを思い出して…」
鵺島「分かりました。そちらも全力で捜査致します。再びこの紙が届きましたら、また来ていただけますか?」
鴨山「分かりました。」
兄さん…どこいったのかなぁ?
それに払っちゃったオレのお金…返ってくるといいな
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